PARIS RIO STORIES

外出禁止令を機に書き始めたパリのバーマンのお話。

パンデミックのパリの日常

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フランス国内で外出禁止令が出てからもう2週間が経とうとしています。
 
買い物に行くのにも日時と理由を書いた証明書が必要になり、警察のコントロールの際に携帯していないと罰金が課せられます。
他にもランニングや犬の散歩は家から1km圏内で行う事、子供のみで出歩く事など移動制限及び禁止事項はかなり細かく決まっています。
 
飛沫感染を防ぐ為に人と人との距離を1,5m開けることが奨励されている為、テレビのニュースキャスター同士も席を離れて座り、入場制限がかかっているスーパーの入り口でもを皆間隔を大きく開けて並んでいます。
 
普段はおしゃべりが大好きなフランス人が話すのを我慢して口をつぐんでいる様子はなんだか親に静かにしてなさいと言われた子供のような顔に見えてきます。
 
それでも我慢できない一部の子供おじさん達は1,5mを保ちつつ大きな声でがっつりコミニュケーション取ってらしゃいます。
 
そうそう、フランス人は普段はそれぞれ好きなようにやっていて人の事なんてたいして気にしないのですが、いざと言う時は皆で団結してすごいパワーを生み出すんですよ。これはもう国民性ですね。
 
外出制限が始まって少し経ってから毎日20時になると皆ベランダに出て想像を絶する現場で戦ってくださっている医療関係者の方々に拍手でエールと感謝の意を送るようになりました。
 
やがてそれは「非常事態下の日常」を支えてくれているその他のスーパーヒーロー達(ポストマンやゴミ収集の方、スーパーマーケットで忙しく働く方々etc..) にも向けられるようになり、今日では通りを越えたマンションのご近所さん達とも励ましのエールを送りあう、ちょっと胸が熱くなる3分間になっています。

土曜だからってスタジアムで花火をあげていたのは少しやり過ぎかもしれないけど。
 
下記パリ20時の様子(パリ市によるドローン撮影)
https://www.facebook.com/paris/videos/743245109783341/?vh=e